エラ張りについて
一般的に「エラが張っている」と感じる原因には、咬筋という筋肉の発達や下顎の骨格、皮下脂肪など、さまざまな要因があります。
特に、奥歯を噛みしめたときに下顎の外側にある咬筋が大きく盛り上がる方では、咬筋の発達によって下顔面が横に広く見えていることがあります。
このような場合には、咬筋にボツリヌス毒素製剤を注射することで筋肉の働きを一時的に弱め、時間の経過とともに咬筋のボリュームを減少させることで、エラ張りを目立ちにくくする効果が期待できます。
一方、骨格や皮下脂肪などが主な原因の場合には、ボツリヌス療法だけでは十分な変化が得られないことがあります。
当院では、咬筋の発達や顔全体の状態を確認したうえで、治療の適応を判断します。
エラ張りの主な原因
咬筋の発達
咬筋は、頬骨から下顎にかけて存在し、物を噛んだり歯を食いしばったりするときに働く筋肉です。
咬筋が発達すると下顔面の横幅が広くなり、エラが張ったように見えることがあります。
歯ぎしりや食いしばりなどによって咬筋に強い力が繰り返しかかることが、咬筋の発達に関係している場合もあります。
骨格
下顎の骨格もフェイスラインを大きく左右します。
下顎角が外側に張り出している場合など、骨格がエラ張りの主な原因となっていることがあります。
ボツリヌス療法は筋肉に作用する治療のため、骨格そのものを変えることはできません。
皮下脂肪など
顔の輪郭には、咬筋や骨格だけでなく皮下脂肪の量や位置なども関係しています。
そのため、「顔が大きく見える」「フェイスラインが気になる」というお悩みが、必ずしも咬筋の発達によるものとは限りません。
エラ張りの治療
【自費診療】咬筋へのボツリヌス療法
咬筋へのボツリヌス療法は、ボツリヌス毒素製剤を咬筋に注射し、筋肉の働きを一時的に弱める治療です。
咬筋の過度な収縮を抑えることで、時間の経過とともに筋肉のボリュームが減少し、エラ張りやフェイスラインを目立ちにくくする効果が期待できます。
治療直後に咬筋の大きさが変化するわけではなく、徐々に変化が現れます。
効果の現れ方や持続期間には個人差があり、咬筋の大きさや筋肉の使い方などによっても異なります。
また、効果は永久的ではなく、時間の経過とともに筋肉の働きは徐々に回復します。
治療を継続する場合には、前回の治療効果や咬筋の状態を確認しながら次回の治療時期を検討します。
主な副作用・リスク
- 注射時の痛み
- 赤み
- 腫れ
- 内出血
- 左右差
- 咀嚼時の違和感
- 一時的な噛みにくさ
- 表情の違和感
- 頬のこけが目立つ
- たるみが目立つ
など
咬筋の大きさや骨格、皮膚の状態、注入量などによって治療後の見え方には個人差があります。
まれにアレルギー反応などが生じることがあります。
注意事項
妊娠中・妊娠している可能性のある方、授乳中の方など、治療をお受けいただけない場合があります。
持病や服用中のお薬がある方、過去にボツリヌス毒素製剤による治療を受けたことがある方は診察時にお知らせください。
治療後は注射部位を強くこすったり、マッサージしたりすることは避けてください。
よくある質問
エラ張りが咬筋によるものか骨格によるものか、自分で分かりますか?
奥歯を噛みしめた際に下顎の外側が大きく盛り上がる場合には、咬筋が発達している可能性があります。
ただし、実際のフェイスラインには骨格や皮下脂肪なども関係するため、診察で状態を確認したうえで治療の適応を判断します。
治療するとすぐにエラ張りが目立たなくなりますか?
治療直後に咬筋のボリュームが小さくなるわけではありません。
筋肉の働きが弱まり、その後徐々に咬筋のボリュームが減少することで、フェイスラインの変化が期待できます。
効果の現れ方には個人差があります。
どのくらいの頻度で治療しますか?
効果の持続期間や咬筋の状態には個人差があります。
一律に決まった間隔で治療するのではなく、前回の治療効果や筋肉の状態を確認して次回の治療時期を検討します。
治療後は普通に食事できますか?
通常の日常生活や食事を過度に制限する必要はありません。
一時的に噛みにくさや咀嚼時の違和感を感じることがありますので、症状が気になる場合にはご相談ください。
治療によって顔がたるむことはありますか?
咬筋のボリュームが減少することで、もともとの皮膚の状態や顔立ちによっては、頬のこけやたるみが目立つことがあります。
そのため、咬筋を小さくすればするほどよいわけではなく、顔全体のバランスを確認して治療することが大切です。
骨格が原因のエラ張りにも効果がありますか?
ボツリヌス療法は筋肉に作用する治療のため、骨格そのものを変えることはできません。
骨格がエラ張りの主な原因である場合には、ボツリヌス療法による変化が限定的なことがあります。
治療は繰り返し受けられますか?
効果や咬筋の状態を確認しながら、必要に応じて繰り返し治療することができます。
治療間隔については、前回の効果や筋肉の回復状態を確認したうえでご案内します。

