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爪の色が悪い(紫、青、黒、黄、白)

爪の色が悪いとき

健康な爪は、爪の下にある毛細血管が透けて見えるため、薄いピンク色をしています。
爪の色は、外傷、圧迫、血行不良、感染症、乾燥、加齢、全身の病気など、さまざまな原因で変化することがあります。一時的な冷えや軽い外傷による変色であれば、時間の経過とともに改善することもあります。
一方で、爪の変色が長く続く場合、痛みを伴う場合、黒い線が広がっている場合、爪が厚くなる・割れる・剥がれるなどの変化がある場合は、皮膚科で診察を受けることをおすすめします。

爪の色が悪い原因

紫色、青色になる原因

爪下血腫


爪下血腫とは、爪の下に血液がたまった状態です。指をドアに挟んだ、爪の上に重いものを落とした、スポーツや靴の圧迫で爪に強い刺激が加わった、などが原因で起こります。
爪の色が紫色、黒っぽい色、暗赤色に変化し、痛みを伴うことがあります。血腫が大きい場合や痛みが強い場合は、爪の下にたまった血液を処置することで痛みが軽くなることがあります。
損傷が強い場合は、時間が経ってから爪が浮いたり、剥がれたりすることもあります。

サイズの合っていない靴による圧迫

小さい靴、先の細い靴、爪先が当たる靴を長時間履いていると、爪が圧迫されて紫色や青色に見えることがあります。
特に足の親指や小指の爪に起こりやすく、痛み、爪の厚み、爪の変形を伴うこともあります。ランニング、登山、長時間の歩行などでも爪に負担がかかることがあります。
爪の変色をくり返す場合は、靴のサイズや形を見直すことが大切です。

冷え・血行不良

冷えによって指先の血流が低下すると、爪が青紫色に見えることがあります。寒い場所や冷房の効いた環境で一時的に起こり、温めると改善する場合は、過度に心配いらないこともあります。
ただし、暖かい環境でも爪の青紫色が続く場合、しびれや痛みを伴う場合、息苦しさや動悸がある場合は、血流や全身の病気が関係している可能性があります。

レイノー現象

レイノー現象とは、寒さやストレスなどをきっかけに、指先や足先の血管が一時的に収縮し、血流が悪くなる状態です。
指先が白くなった後、青紫色に変わり、その後血流が戻ると赤くなることがあります。しびれ、痛み、冷感を伴うこともあります。
一時的な体質としてみられることもありますが、症状をくり返す場合や強い痛みを伴う場合は、膠原病などの病気が関係していることもあります。

チアノーゼ

チアノーゼとは、血液中の酸素が不足することで、皮膚や爪が青紫色に見える状態です。
一時的な冷えで起こることもありますが、慢性的に爪や唇が青紫色に見える場合は、肺や心臓の病気が関係していることがあります。
息苦しさ、胸の痛み、動悸、強いだるさを伴う場合は、早めに医療機関を受診してください。

爪が黒色になる原因

爪下血腫

爪が黒く見える原因として多いものに、爪下血腫があります。外傷や靴の圧迫によって爪の下に内出血が起こり、黒色や紫黒色に見えます。
時間の経過とともに、黒い部分が爪の伸びに合わせて先端へ移動していく場合は、内出血の可能性があります。
ただし、外傷の覚えがない黒い変色や、黒い線が徐々に太くなる場合は、別の病気との鑑別が必要です。

悪性黒色腫(メラノーマ)

爪に黒い線が入る場合、まれに悪性黒色腫、いわゆるメラノーマが隠れていることがあります。
爪のメラノーマでは、爪に黒色から褐色の縦線が現れ、徐々に太くなったり、色がまだらになったりすることがあります。爪の周囲の皮膚にまで黒い色が広がる場合も注意が必要です。

すべての黒い線が悪性というわけではありませんが、以下のような場合は早めに皮膚科を受診してください。

  • 黒い線が急に出てきた
  • 黒い線が徐々に太くなっている
  • 色が濃淡まだらになっている
  • 爪の周囲の皮膚まで黒くなっている
  • 爪が割れる、変形する、出血する
  • 1本の爪だけに目立つ黒い線がある

爪が黄色になる原因

爪白癬(爪水虫)

爪白癬は、白癬菌というカビの一種が爪に感染することで起こる病気です。爪が白色から黄色っぽく濁り、厚くなったり、もろくなったり、割れたりすることがあります。
足の爪に多くみられ、足白癬、いわゆる水虫を伴っていることもあります。放置すると爪の変形が進んだり、周囲に広がったりすることがあります。
治療には外用薬や内服薬を使用することがあります。爪白癬かどうかは見た目だけでは分かりにくいこともあるため、検査で確認することが大切です。

水虫

肥厚爪

肥厚爪とは、爪が厚くなる状態です。長期間の圧迫、加齢、靴の刺激、スポーツ、歩き方の癖などが関係します。
爪が厚くなると、黄色っぽく見えたり、切りにくくなったり、靴に当たって痛みが出たりすることがあります。爪白癬と似て見えることもあるため、必要に応じて検査を行います。

乾燥

爪の乾燥や、マニキュア、除光液、洗剤、水仕事などの刺激によって、爪が黄ばんで見えることがあります。
爪が割れやすい、二枚爪になりやすい、表面が荒れている場合は、保湿や手袋の使用などで爪への刺激を減らすことが大切です。

白色になる原因

爪白癬(爪水虫)

爪白癬では、爪が白く濁ったり、黄色っぽく厚くなったりすることがあります。爪の先端から白くもろくなることもあります。
爪白癬は自然に治りにくく、治療には時間がかかることがあります。気になる白濁や厚みがある場合は、皮膚科で検査を受けましょう。

水虫

爪甲白斑

爪甲白斑とは、爪に白い点や線が出る状態です。爪切り、ぶつけた刺激、マニキュア、乾燥など、軽い外傷や刺激が原因になることがあります。
点状や線状の白い変化は、爪が伸びるにつれて先端に移動し、自然に目立たなくなることもあります。
一方で、爪全体が白く見える場合や、複数の爪に変化がある場合は、全身状態や別の病気が関係することもあるため、診察で確認します。

爪甲剥離症

爪甲剥離症とは、爪が皮膚から浮いて剥がれた状態です。浮いた部分は白っぽく見えます。
外傷、圧迫、洗剤や薬剤の刺激、爪白癬、乾癬、甲状腺疾患などが関係することがあります。浮いた部分に汚れや菌が入りやすくなるため、無理に剥がしたりせず、原因に応じた治療を行います。

爪の色が悪いときの検査

爪の色に異常がある場合は、まず問診と視診で、いつから変化があるのか、外傷の有無、痛み、爪の厚みや変形、使用している薬、靴の状態、全身症状などを確認します。
必要に応じて、以下のような検査を行います。

  • ダーモスコピー検査
  • 真菌検査
  • 血液検査
  • 細菌検査
  • 皮膚生検・病理検査

ダーモスコピー検査では、爪の色素や構造を詳しく確認します。爪白癬が疑われる場合は、爪の一部を採取して白癬菌の有無を調べます。
黒い線や色素性病変で悪性が疑われる場合には、専門的な検査や病理検査が必要になることがあります。

爪の色が悪いときの治療

爪の変色の治療は、原因によって異なります。
外傷による爪下血腫では、痛みが強い場合に血液を抜く処置を行うことがあります。爪白癬では、抗真菌薬の外用薬や内服薬を使用します。圧迫や靴が原因の場合は、靴の見直しや爪の切り方の指導を行います。
レイノー現象やチアノーゼなど、血流や全身疾患が疑われる場合には、必要に応じて内科や専門医療機関と連携して治療を行います。
爪の変色は原因によって対応が大きく異なるため、長引く場合や見た目が変化している場合は、早めにご相談ください。

よくある質問

爪が変色した場合、新しい爪に生え変わるまでどのくらいかかりますか?

一般的に、手の爪が完全に生え変わるまでには約6か月、足の爪では約1年から1年半ほどかかります。
爪の伸びる速さには個人差があり、年齢、血流、栄養状態、爪の部位、病気の有無などによっても変わります。

妊娠中に爪が白く変色しました。病気でしょうか?

妊娠中は、体調や栄養状態、貧血、爪への刺激などの影響で、爪が白っぽく見えることがあります。
ただし、爪の変色だけで原因を判断することはできません。貧血や栄養状態が気になる場合は、血液検査で確認することがあります。爪の変色が続く場合や、だるさ・息切れなどを伴う場合はご相談ください。

爪の根元だけ変色しているのはなぜですか?

爪は、根元にある爪母という部分で作られ、先端に向かって伸びていきます。そのため、爪の根元に何らかの刺激や炎症、色素の変化があると、根元から変色して見えることがあります。
根元の変色が続く場合、黒い線が伸びてくる場合、爪の変形を伴う場合は、診察で確認することをおすすめします。

爪の異常で特に注意した方がよいものはありますか?

以下のような変化がある場合は、早めの受診をおすすめします。

  • 爪に黒い線が出てきた、または太くなっている
  • 爪の周囲の皮膚まで黒くなっている
  • 爪が急に変形してきた
  • 爪が割れる、出血する
  • 強い痛みや腫れがある
  • 爪や唇が青紫色で、息苦しさがある
  • 爪が厚く濁り、広がっている
  • 1本だけ明らかに色や形が変わっている

爪の色だけで病気を決めつけることはできませんが、変化が続く場合は皮膚科で確認しましょう。

栄養不足で爪の色や形に異常が出ることはありますか?

栄養状態が爪に影響することはあります。鉄不足や貧血、亜鉛不足、たんぱく質不足などによって、爪が割れやすくなったり、薄くなったり、形が変化したりすることがあります。
ただし、爪の変色や変形の原因は栄養不足だけではありません。爪白癬、外傷、乾癬、血流障害、内科的な病気などが関係することもあります。
気になる症状が続く場合は、必要に応じて血液検査などで確認します。

レイノー現象は放置しても大丈夫ですか?

軽いレイノー現象では、寒さやストレスを避けることで改善することもあります。
ただし、症状をくり返す場合、痛みやしびれが強い場合、指先に傷ができる場合、皮膚が硬くなる場合は、膠原病などの病気が関係している可能性があります。気になる変色や痛み、しびれが続く場合は、自己判断で放置せず、医療機関で相談しましょう。

健康な爪とはどのような状態ですか?

健康な爪は、薄いピンク色で、表面がなめらかで、適度なつやがあります。
爪の付け根にある白い半月状の部分は爪半月と呼ばれ、新しい爪が作られている部分に近い構造です。見え方には個人差があり、爪半月が小さい、または見えにくいだけで病気とは限りません。
爪の色、厚み、形、表面の状態に急な変化がある場合は、皮膚科で確認することをおすすめします。

この記事の執筆者

院長 中村 勇貴(なかむら ゆうき)

院長 中村 勇貴
(なかむら ゆうき)

経歴

  • 2014年3月
    北里大学医学部医学科卒業
  • 2014年4月~2016年3月
    埼玉県さいたま市 自治医科大学附属さいたま医療センター 初期研修医として勤務
  • 2016年4月
    自治医科大学附属さいたま医療センター 泌尿器科入局
  • 2016年4月~2023年9月
    自治医科大学附属さいたま医療センター、蓮田病院、さいたま市民医療センター、西大宮病院、西部総合病院、埼玉県央病院、東鷲宮病院、埼玉県内のクリニックに勤務
  • 2023年10月~現在
    都内クリニック院長や千葉県内のクリニック院長歴任

資格

  • 日本泌尿器科学会泌尿器科専⾨医
  • 日本泌尿器科学会泌尿器科指導医
  • ⽇本がん治療認定機構 がん治療認定医
  • 日本抗加齢医学会 抗加齢医学専門医
  • ⽇本ロボット外科学会 Robo-Doc Pilot 国内A級認定医
  • 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
  • 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器ロボット支援手術プロクター認定医
  • 日本内視鏡外科学会 腹腔鏡技術認定医(泌尿器科領域)
  • Intuitive Surgical da vinci certificate
  • ⽇本化学療法学会 抗菌化学療法認定医
  • ⽇本メンズヘルス医学会 テストステロン治療認定医
  • 難病指定医
  • グラクソ・スミスクライン ボトックス療法講習修了
  • Boston Scientific Rezumeシステムハンズオンセミナー修了(WAVE治療)
  • 前立腺吊り上げ術(UROLIFT)執刀ライセンス
  • 緩和ケア研修会修了
  • エピペン処方医
  • ⽇本医師会認定産業医

副院長 中村 京香(なかむら きょうか)

副院長 中村 京香
(なかむら きょうか)

経歴

  • 2017年 東邦大学医学部医学科卒
  • 2019年 東邦大学医療センター 大森病院皮膚科 入局
  • 2020年 日産厚生会 玉川病院皮膚科
  • 2023年 東邦大学医療センター 大森病院皮膚科 帰局
  • 2025年 都内皮膚科・美容皮膚科クリニック勤務

資格

  • 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
  • ボトックスビスタ®認定医
  • ジュビダームビスタ®認定医

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