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イボ

ウイルス性イボ

ウイルス性イボとは正式には疣贅と言い、ヒトパピローマウイルスが皮膚に感染することで生じる皮膚の病気です。手足の指、手のひら、足の裏などにできることが多く、皮膚が小さく盛り上がったように見えます。
初期には小さな盛り上がりとして現れますが、時間が経つにつれて大きくなったり、数が増えたりすることがあります。痛みやかゆみなどの自覚症状がないことも多いため、気づかないうちに広がっていることもあります。
ウイルス性イボは、触ったり、掻いたりすることで周囲の皮膚や別の部位に広がることがあります。自己判断で削ったり、無理に取ったりせず、皮膚科で適切な診断と治療を受けることが大切です。

ウイルス性イボの種類

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

尋常性疣贅とはウイルス性イボの中でも最も多いタイプです。一般的に「イボ」と呼ばれるものの多くが、この尋常性疣贅です。
子どもから大人まで幅広い年代にみられ、手指、足、足の裏などにできやすい傾向があります。表面がザラザラして硬くなることがあり、足の裏にできると、歩いた時に痛みを感じることもあります。

扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)

扁平疣贅とは、平らで小さなイボが複数できるタイプです。顔、手の甲、腕などにみられることがあります。
一つひとつは小さく、目立ちにくいこともありますが、掻いたりこすったりすることで癒合したり、線状に広がることがあります。

糸状疣贅(しじょうゆうぜい)

糸状疣贅とは、サイズが2~3mmほどで糸が飛び出たような細長い突起状の形状をしているウイルス性イボです。主に顔に多く現れる特徴があります。

ミルメシア

サイズが5mm〜1cmでうおの目のように中央が凹んだような形状をしているウイルス性イボです。見た目がうおの目とよく似ており、主に足の裏に多くできる特徴があります。うおの目と間違えて市販薬で処置すると悪化することもあるため、注意が必要です。

ウイルス性イボの症状

ウイルス性イボは、皮膚表面に小さな盛り上がりとして現れます。多くの場合、かゆみや痛みはありませんが、足の裏など圧力がかかる部位にできると、歩行時に痛みを感じることがあります。
表面がザラザラしていたり、硬くなっていたりすることがあり、よく見ると黒い点のようなものが見えることもあります。これは毛細血管が見えているもので、ウイルス性イボの診断の手がかりになることがあります。
放置すると大きくなったり、数が増えたり、別の部位に広がったりすることがあります。気になるイボがある場合は、早めの受診をおすすめします。

ウイルス性イボの検査

ウイルス性イボは、視診で診断できることが多い病気です。必要に応じて、ダーモスコピーという医療用の拡大鏡を用いて、イボの表面の構造や血管の状態を詳しく確認します。
足の裏にできるイボは、うおの目やたこと似て見えることがあります。また、まれに別の皮膚疾患と見分けが必要になることもあります。自己判断で処置せず、皮膚科で診断を受けることが大切です。

ウイルス性イボの治療

ウイルス性イボの治療には、液体窒素による凍結療法、外用薬、内服薬、外科的処置などがあります。イボの大きさ、数、部位、年齢、痛みの程度などに応じて治療方法を選択します。
最も一般的に行われる治療は、液体窒素による凍結療法です。液体窒素でイボを凍らせ、少しずつ取り除いていく治療です。1回で完全に取れることは少なく、1〜2週間ごとに複数回の治療が必要になることがあります。
治療中は、痛みや水ぶくれ、血豆のような変化が出ることがあります。治療後の状態に応じて、医師が適切に経過を確認します。

老人性イボ(脂漏性角化症)

老人性イボは、正式には「脂漏性角化症」と呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。ウイルス感染が原因ではないため、人にうつることはありません。
褐色から黒色のシミのように見えることもあれば、少し盛り上がってザラザラしたイボのように見えることもあります。顔、首、胸、背中、手など、体のさまざまな部位にできます。
年齢とともに増えることが多く、紫外線や加齢が関係していると考えられています。

老人性イボの症状

老人性イボは、褐色から黒色の斑点や盛り上がりとして現れます。表面がザラザラしていたり、境界が比較的はっきりしていたりすることがあります。
多くの場合、痛みやかゆみはありませんが、衣類や下着にこすれてかゆみが出たり、炎症を起こしたりすることがあります。見た目が気になる場合や、引っかかって出血する場合には治療を検討します。

老人性イボの検査

老人性イボの検査は、視診後にダーモスコピー検査を実施します。ダーモスコピーでは、皮膚の表面や色の分布、構造を詳しく観察します。
一見すると老人性イボに見えても、まれに悪性黒色腫や皮膚がんなど、別の病気と見分けが必要なことがあります。急に大きくなった、色が不均一、出血する、形がいびつ、痛みがあるなどの場合は、早めにご相談ください。
必要に応じて、皮膚の一部を採取して病理検査を行うことがあります。

老人性イボの治療

老人性イボは良性のため、症状がなく見た目も気にならない場合は、必ずしも治療が必要ではありません。
ただし、見た目が気になる場合、衣類に引っかかる場合、かゆみや炎症を繰り返す場合には、除去治療を検討します。治療方法には、液体窒素による凍結療法、炭酸ガスレーザー、外科的切除などがあります。
液体窒素による凍結療法は保険適用で行える場合がありますが、治療後に色素沈着や色素脱失が残ることがあります。炭酸ガスレーザーは見た目に配慮した治療として行われることがありますが、自費診療となる場合があります。
部位や大きさ、見た目の状態に応じて、適した治療法をご提案します。

よくある質問

イボができた際の注意点は何ですか?

気になって触ったり、削ったり、爪で引っかいたりしないようにしましょう。
ウイルス性イボの場合、触った手を介して別の部位に広がることがあります。また、無理に処置すると傷になり、細菌感染や炎症を起こすことがあります。気になるイボがある場合は、早めに皮膚科を受診してください。

イボを潰しても問題ありませんか?

自己判断で潰すことはおすすめできません。
跡が残ったり、傷から細菌感染を起こしたり、ウイルス性イボの場合は周囲に広がったりする可能性があります。除去を希望される場合は、医療機関で適切な方法を相談しましょう。

イボ除去

イボとホクロの違いは何ですか?

イボとホクロは、原因も見た目も治療法も異なります。
ウイルス性イボは、主にヒトパピローマウイルスの感染によって生じます。一方、ホクロはメラノサイトという色素細胞が増えることで生じます。
また、老人性イボやホクロ、皮膚がんなどは見た目だけでは区別が難しいこともあります。自己判断せず、皮膚科で診察を受けることをおすすめします。

凍結療法による除去治療は痛みを伴いますか?

液体窒素による凍結療法では、冷たさや痛みを感じることがあります。
治療後にヒリヒリした痛み、水ぶくれ、血豆のような変化が出ることもあります。イボの大きさや深さによっては、1〜2週間ごとに複数回の治療が必要になることがあります。痛みが強い場合や水ぶくれが大きい場合は、無理に触らずご相談ください。

イボ除去

イボは自分で取り除いても問題ないですか?

自分で削ったり、切ったり、市販薬で無理に取ろうとしたりすることは避けましょう。
ウイルス性イボの場合は広がることがあり、老人性イボやホクロ、悪性腫瘍など別の病気が隠れていることもあります。安全に治療するためにも、皮膚科で診断を受けることが大切です。

イボ除去

子どものイボや水イボは大人にもうつることはありますか?

ウイルス性イボは、ヒトパピローマウイルスの感染によって生じるため、子どもから大人にうつる可能性があります。
水イボは伝染性軟属腫ウイルスによって生じる別の病気です。子どもに多い病気ですが、大人でも皮膚のバリア機能が低下している場合などにうつることがあります。
タオルの共有や直接の接触で広がることがあるため、症状がある場合は、皮膚をこすらない、タオルを共有しないなどの対策を行いましょう。

家族の中にイボや水イボができた場合には、衣類は分けて洗濯した方が良いですか?

通常の洗濯で過度に心配する必要はありません。
ただし、水イボやウイルス性イボがある場合、タオルやバスマット、肌に直接触れるものの共有は避けた方が安心です。入浴後はタオルで強くこすらず、皮膚を清潔に保ちましょう。

この記事の執筆者

院長 中村 勇貴(なかむら ゆうき)

院長 中村 勇貴
(なかむら ゆうき)

経歴

  • 2014年3月
    北里大学医学部医学科卒業
  • 2014年4月~2016年3月
    埼玉県さいたま市 自治医科大学附属さいたま医療センター 初期研修医として勤務
  • 2016年4月
    自治医科大学附属さいたま医療センター 泌尿器科入局
  • 2016年4月~2023年9月
    自治医科大学附属さいたま医療センター、蓮田病院、さいたま市民医療センター、西大宮病院、西部総合病院、埼玉県央病院、東鷲宮病院、埼玉県内のクリニックに勤務
  • 2023年10月~現在
    都内クリニック院長や千葉県内のクリニック院長歴任

資格

  • 日本泌尿器科学会泌尿器科専⾨医
  • 日本泌尿器科学会泌尿器科指導医
  • ⽇本がん治療認定機構 がん治療認定医
  • 日本抗加齢医学会 抗加齢医学専門医
  • ⽇本ロボット外科学会 Robo-Doc Pilot 国内A級認定医
  • 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
  • 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器ロボット支援手術プロクター認定医
  • 日本内視鏡外科学会 腹腔鏡技術認定医(泌尿器科領域)
  • Intuitive Surgical da vinci certificate
  • ⽇本化学療法学会 抗菌化学療法認定医
  • ⽇本メンズヘルス医学会 テストステロン治療認定医
  • 難病指定医
  • グラクソ・スミスクライン ボトックス療法講習修了
  • Boston Scientific Rezumeシステムハンズオンセミナー修了(WAVE治療)
  • 前立腺吊り上げ術(UROLIFT)執刀ライセンス
  • 緩和ケア研修会修了
  • エピペン処方医
  • ⽇本医師会認定産業医

副院長 中村 京香(なかむら きょうか)

副院長 中村 京香
(なかむら きょうか)

経歴

  • 2017年 東邦大学医学部医学科卒
  • 2019年 東邦大学医療センター 大森病院皮膚科 入局
  • 2020年 日産厚生会 玉川病院皮膚科
  • 2023年 東邦大学医療センター 大森病院皮膚科 帰局
  • 2025年 都内皮膚科・美容皮膚科クリニック勤務

資格

  • 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
  • ボトックスビスタ®認定医
  • ジュビダームビスタ®認定医

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