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尿が出ない・出にくい・残尿感

尿が出ない・出にくい

尿が出ない・出にくいについて

尿が出ない、尿が出にくい、途中で尿が途切れる、尿の勢いが弱い、排尿に時間がかかるといった症状は、医学的には排尿困難と呼ばれます。
尿は腎臓でつくられ、尿管を通って膀胱にたまります。膀胱に尿がたまると尿意を感じ、膀胱が収縮することで尿道から尿が出ます。
そのため、尿が出にくい場合には、尿の通り道が狭くなっている、膀胱の力が弱くなっている、神経の働きに問題があるなど、さまざまな原因が考えられます。
排尿困難の原因には、前立腺肥大症、尿道狭窄、神経因性膀胱、尿路結石、服用している薬の影響などが関係していることもあります。症状が続く場合は、泌尿器科で原因を確認することが大切です。
また、尿意があるのに尿がまったく出ない場合は、早めの受診が必要です。

尿が出ない・出にくいときの原因疾患

など

尿が出ない・出にくいときの検査

問診

まずは問診にて、尿が出にくくなった時期やきっかけ、尿の勢い、頻尿の有無、排尿時痛の有無、残尿感、服用中のお薬などについて詳しくお伺いします。

尿検査

尿検査では、尿に血液や白血球、細菌などが混じっていないかを確認します。
膀胱炎や前立腺炎などの感染症、血尿、尿路結石、腫瘍が疑われる所見の有無などを調べるために行います。

超音波検査

超音波検査では、腎臓、膀胱、前立腺などの状態を確認します。
膀胱に尿がどのくらい残っているか、前立腺が大きくなっていないか、水腎症や尿路結石がないかなどを調べる際に有用です。

尿流測定・残尿測定

尿流測定では、尿の勢いや排尿にかかる時間を調べます。残尿測定では、排尿後に膀胱内に尿がどのくらい残っているかを確認します。
これらの検査は、前立腺肥大症や神経因性膀胱などによる排尿障害の評価に役立ちます。

血液検査

必要に応じて血液検査を行い、腎機能や炎症の有無などを確認します。
男性では、前立腺がんの可能性を確認するために、PSA検査を行うこともあります。

CT検査

症状や検査結果に応じて、尿路結石や腫瘍、水腎症などの有無を詳しく確認するため、CT検査を追加で行う場合もあります。

CT検査

尿が出ない・出にくいときの治療

処置・手術療法

尿が出ない・出にくい症状の治療は、原因となる病気や症状の程度によって異なります。
尿意があるのに尿がまったく出ない場合には、尿閉の可能性があります。その場合は、膀胱にたまった尿を出すために、尿道カテーテルを留置することがあります。
また、神経因性膀胱などによって慢性的に残尿が多い状態が続く場合には、状態に応じて自己導尿を導入することもあります。
前立腺肥大症に対して、薬による治療で十分な効果が得られない場合や、前立腺肥大症によって尿の通り道が強く圧迫されている場合には、手術療法を検討することがあります。
治療方法には、経尿道的前立腺切除術、レーザー手術、経尿道的水蒸気治療などがあります。
経尿道的水蒸気治療は、水蒸気の熱によって前立腺組織を縮小させ、尿道の圧迫を和らげる治療です。身体への負担が比較的少なく、日帰りまたは短期入院で行える場合があります。
治療方法は、症状の程度や前立腺の大きさ、患者さんの状態に応じて検討します。
当院では、前立腺肥大症に対する低侵襲治療の一つとして、経尿道的水蒸気治療を日帰りで行っております。

残尿感

残尿感について

残尿感とは、排尿した後にも尿が膀胱に残っているように感じる症状のことです。
残尿感には、実際に膀胱内に尿が残っている場合と、実際には尿がほとんど残っていないにもかかわらず、尿が残っているように感じる場合があります。
残尿感を引き起こす病気にはさまざまなものがあり、男性では前立腺肥大症などの前立腺疾患、女性では急性膀胱炎などが比較的多くみられます。
その他にも、過活動膀胱、神経因性膀胱、尿路結石などが原因となることがあります。また、まれに膀胱がんや前立腺がんなどが関係している場合もあります。
残尿感が続く場合や、頻尿、排尿時痛、血尿、尿が出にくいなどの症状を伴う場合には、自己判断せず泌尿器科で原因を確認することが大切です。

残尿感の原因疾患

残尿感は、以下のような病気が原因となることがあります。

など

残尿感の検査

尿流計検査

尿流計検査とは、排尿時の尿の勢いや排尿にかかる時間を調べる検査です。
尿の勢いが弱い、排尿に時間がかかる、尿路の閉塞や前立腺肥大症が疑われる場合などに行います。

超音波検査(エコー検査)

超音波検査では、主に腎臓、膀胱、前立腺などの状態を画像で確認します。
膀胱の状態、前立腺の大きさ、腎臓の腫れ(水腎症)や尿路結石の有無などを調べることができます。
残尿測定検査とは、排尿後に膀胱内にどのくらい尿が残っているかを調べる検査です。
検査は超音波をあてるだけで行えるため、患者さんの身体への負担はほとんどありません。
残尿感がある場合でも、実際に尿が残っているとは限らないため、超音波検査で残尿量を確認することが大切です。

残尿感の治療

生活習慣の改善

残尿感は、生活習慣や排尿習慣が症状に関係している場合があります。
そのため、日中の適度な水分摂取、排尿を我慢しすぎないこと、就寝前の水分摂取を控えめにすることなどで改善することもあります。
また、症状に応じて骨盤底筋体操などを取り入れることで、尿漏れや排尿後の尿滴下の改善に役立つことがあります。
ただし、残尿感の原因はさまざまです。症状が続く場合は、自己判断せず泌尿器科で原因を確認することが大切です。

薬物療法

残尿感を引き起こす病気にはさまざまなものがあるため、原因疾患に応じて適切な薬を選択します。
残尿感が続く場合は、自己判断せず、原因を確認したうえで治療を行うことが大切です。

手術療法

薬物療法では十分な改善効果が得られなかった場合や前立腺肥大症が原因の場合には、手術療法が検討されます。治療法としては、外科的手術やレーザー手術の他、水蒸気の熱で前立腺を縮小させる水蒸気治療などがあります。水蒸気治療は日帰りや短期入院で行える上、患者さんの負担も少ない治療法となります。

よくある質問

尿が出にくいのですが、無理に出した方が良いですか?

尿が出にくい場合でも、無理に強くいきんで出そうとすることはおすすめできません。
便座に座ってリラックスし、軽く前かがみになることで、尿が出やすくなる場合があります。
ただし、尿意があるのに尿がまったく出ない場合や、下腹部の強い張り・痛みがある場合には、尿閉の可能性があるため、速やかに泌尿器科を受診してください。

姿勢によって排尿を促すことはできますか?

姿勢を工夫することで、尿が出やすくなる場合があります。
便座に座ってリラックスし、軽く前かがみになることで、骨盤周囲の筋肉がゆるみ、排尿しやすくなることがあります。
ただし、強くいきみすぎると体に負担がかかることがあります。尿意があるのに尿がまったく出ない場合や、下腹部の強い張り・痛みがある場合には、尿閉の可能性があるため、早めに泌尿器科を受診しましょう。

常に残尿感があるのですが、効果的な解消法はありますか?

残尿感の解消法は、原因によって異なります。
残尿感は、実際に尿が残っている場合だけでなく、膀胱炎、過活動膀胱、前立腺肥大症、神経因性膀胱、尿道狭窄などが関係していることがあります。
骨盤底筋トレーニングは、尿漏れや排尿後の尿滴下に対して、補助的に役立つことがあります。また、男性では排尿後に尿道内に残った尿が下着に漏れる「排尿後尿滴下」がみられることがあり、その場合には、会陰部(陰嚢と肛門の間)から陰茎の先端に向かって軽く押し出す「ミルキング」が役立つことがあります。
残尿感が続く場合は、自己判断せず、泌尿器科で原因を確認することをおすすめします。

冷えによって残尿感を引き起こすことはありますか?

体が冷えることで、膀胱が刺激されやすくなったり、骨盤周囲の筋肉が緊張したりして、残尿感や頻尿につながることがあります。
冷えやすい方は、腹巻きやカイロなどで下半身を冷やさないようにしましょう。
ただし、残尿感が長引く場合には、膀胱炎や前立腺肥大症、神経因性膀胱などが関係していることもあるため、泌尿器科で相談することをおすすめします。

残尿感がある場合には、どのような検査を行いますか?

残尿感の原因にはさまざまなものがあるため、尿検査、超音波検査、尿流測定などを行います。
尿検査では、膀胱炎などの尿路感染症や血尿の有無を確認します。
超音波検査では、排尿後に膀胱内に尿がどのくらい残っているかを調べます。
尿流測定では、尿の勢いや排尿にかかる時間を測定し、排尿機能の状態を評価します。
症状に応じて、前立腺肥大症、神経因性膀胱、尿道狭窄などが関係していないか確認します。

この記事の執筆者

院長 中村 勇貴(なかむら ゆうき)

院長 中村 勇貴
(なかむら ゆうき)

経歴

  • 2014年3月
    北里大学医学部医学科卒業
  • 2014年4月~2016年3月
    埼玉県さいたま市 自治医科大学附属さいたま医療センター 初期研修医として勤務
  • 2016年4月
    自治医科大学附属さいたま医療センター 泌尿器科入局
  • 2016年4月~2023年9月
    自治医科大学附属さいたま医療センター、蓮田病院、さいたま市民医療センター、西大宮病院、西部総合病院、埼玉県央病院、東鷲宮病院、埼玉県内のクリニックに勤務
  • 2023年10月~現在
    都内クリニック院長や千葉県内のクリニック院長歴任

資格

  • 日本泌尿器科学会泌尿器科専⾨医
  • 日本泌尿器科学会泌尿器科指導医
  • ⽇本がん治療認定機構 がん治療認定医
  • 日本抗加齢医学会 抗加齢医学専門医
  • ⽇本ロボット外科学会 Robo-Doc Pilot 国内A級認定医
  • 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
  • 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器ロボット支援手術プロクター認定医
  • 日本内視鏡外科学会 腹腔鏡技術認定医(泌尿器科領域)
  • Intuitive Surgical da vinci certificate
  • ⽇本化学療法学会 抗菌化学療法認定医
  • ⽇本メンズヘルス医学会 テストステロン治療認定医
  • 難病指定医
  • グラクソ・スミスクライン ボトックス療法講習修了
  • Boston Scientific Rezumeシステムハンズオンセミナー修了(WAVE治療)
  • 前立腺吊り上げ術(UROLIFT)執刀ライセンス
  • 緩和ケア研修会修了
  • エピペン処方医
  • ⽇本医師会認定産業医

副院長 中村 京香(なかむら きょうか)

副院長 中村 京香
(なかむら きょうか)

経歴

  • 2017年 東邦大学医学部医学科卒
  • 2019年 東邦大学医療センター 大森病院皮膚科 入局
  • 2020年 日産厚生会 玉川病院皮膚科
  • 2023年 東邦大学医療センター 大森病院皮膚科 帰局
  • 2025年 都内皮膚科・美容皮膚科クリニック勤務

資格

  • 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
  • ボトックスビスタ®認定医
  • ジュビダームビスタ®認定医

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