ホクロについて
ホクロは医学的には色素性母斑(母斑細胞母斑)と呼ばれ、母斑細胞が皮膚の一部に集まってできる良性の皮膚腫瘍です。
色は褐色~黒色で、平らなものから盛り上がったものまでさまざまです。生まれつきみられるものもあれば、成長とともに新しく現れるものもあります。
ほとんどのホクロは良性で、治療の必要はありません。一方で、急に大きくなった、形や色が変化した、出血するなどの場合には、ホクロに似た皮膚がんとの鑑別が必要です。
このようなホクロはご相談ください
- 急に大きくなってきた
- 左右非対称で形がいびつ
- 色が均一ではなく、濃淡がある
- 出血や痛みがある
- 衣服などに繰り返し引っかかる
- 髭剃りなどで繰り返し傷つく
- 見た目が気になり除去を希望している
当院では、必要に応じてダーモスコピーを用いて病変を詳しく観察します。
悪性が疑われる場合には、安易にレーザー治療を行わず、切除して病理組織検査を行うなど、適切な診断・治療をご提案します。
ホクロの治療
ホクロの大きさ、盛り上がり、深さ、部位などを診察し、適した治療方法をご提案します。
切除手術(保険診療)
局所麻酔を行ったうえで、ホクロをメスで切除し、皮膚を縫合する方法です。
大きなホクロや皮膚の深い部分まで及ぶホクロ、悪性腫瘍との鑑別が必要な病変などに行います。
また、衣服に引っかかる、髭剃りなどで繰り返し傷つく・出血するなど、日常生活に支障があり治療が必要と判断される場合にも切除手術を行うことがあります。
切除した組織は、必要に応じて病理組織検査を行います。
※保険適用の可否は診察による医師の判断となります。美容目的のみの除去は自費診療となります。
炭酸ガスレーザー(自費診療)
炭酸ガスレーザーは、水分に吸収されるレーザーを照射し、ホクロの組織を蒸散させて除去する治療です。
主に比較的小さな良性のホクロが対象となります。切開や縫合を行わずに治療できる一方、ホクロが深い場合には一度ですべてを除去せず、複数回の治療が必要となることや、再発することがあります。
悪性が疑われる病変や、病理組織検査が必要と判断される病変には、原則としてレーザー治療は行いません。
治療の流れ
1診察
医師がホクロの状態を診察します。
2麻酔
局所麻酔を行います。
3治療
炭酸ガスレーザーでホクロの組織を少しずつ蒸散します。
4治療後
治療後は軟膏や保護テープなどで患部を保護します。
5治療日以降
傷が治った後も、色素沈着を予防するため紫外線対策を行います。
ダウンタイム・副作用
治療後は傷のような状態となり、徐々に皮膚が再生していきます。
赤み、腫れ、痛み、出血、感染、色素沈着、色素脱失、陥凹、瘢痕などが生じることがあります。また、ホクロの細胞が深い部分に残った場合には、再発することがあります。
治療後の注意点
傷が治るまでは、医師の指示に従って軟膏や保護テープなどで患部を保護してください。
治療後の紫外線や摩擦は色素沈着の原因となることがあるため、傷が治った後も十分な紫外線対策をおすすめします。
よくある質問
ホクロはすべて良性ですか?
ほとんどのホクロは良性ですが、ホクロに似た病変の中にはメラノーマなどの悪性腫瘍が含まれることがあります。
急に大きくなる、形や色が変化する、出血するなどの変化がある場合には、早めにご相談ください。
ホクロ除去は痛いですか?
局所麻酔を行ってから治療します。麻酔をする際に痛みがありますが、治療中の痛みは通常抑えることができます。
炭酸ガスレーザーで傷跡は残りませんか?
治療後は一時的に赤みが残ります。
多くの場合は時間とともに目立ちにくくなりますが、ホクロの大きさや深さ、部位、体質などによっては陥凹や瘢痕、色素沈着などが残ることがあります。
一度取れば再発しませんか?
切除手術では病変を全体として取り除くため再発しにくい一方、炭酸ガスレーザーではホクロが深い場合に細胞の一部が残り、再び色や盛り上がりが出てくることがあります。
保険でホクロを取れますか?
診断のため切除が必要な場合や、衣服に引っかかる、髭剃りで傷つく、繰り返し出血するなど、医学的に治療が必要と判断される場合には保険診療となることがあります。
美容目的のみの除去は自費診療です。
※保険適用の可否は診察による医師の判断となります。

